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2015.03.25

ルーブリックのモデレーション

先日京都大学で行なわれた第21回大学教育研究フォーラムに参加してきました。
そこで「3年間を通した文章表現科目のモデレーション」というタイトルで文章表現科目の長期ルーブリックのモデレーションについて報告してきました。
自分の発表も含め、ルーブリックについての発表も多かったです。

自分で発表していて思ったのですが、
ルーブリック(課題を評価するためのルーブリックであれ長期ルーブリックであれ)の問題点について語るとき、その問題点がルーブリックそのものに由来する問題(構造的問題or本質的問題)なのか、モデレーションが十分に行なわれていないルーブリックだからこそ生じる問題なのかについては十分区別されるべきであると思いました。
逆に言えば、ルーブリック自体について語る(or評価する)ときはそのルーブリックがどの程度モデレーションされたのかを明記するのがよいと思いました。
まったくモデレーションが行なわれていないルーブリック(特に具体的なパフォーマンス課題に対する作品群を参考にせずアームチェア的に作られたルーブリック)と具体的な作品群を評価し、アンカーを設定することを意識しながら何度も調整されたルーブリックとでは大きく異なると思います。

ルーブリックのモデレーションの重要性については今後もっと注目されてくるのではないでしょうか。

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