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2015.07.13

哲学教育WS(@応用哲学会)の報告書を公開します

4月26日に東北大学で行なわれた応用哲学会第七回年次研究大会で「受講する価値のある哲学の授業とはどのようなものか?―哲学教育の意義を考える―」というワークショップを開催しました。
哲学のポストが減り続ける中、哲学者側は哲学の授業にどのような意義があると示すことができるかについて参加者の皆さんと考えてみました。報告者は私の他に、笠木雅史さん(京都大学・学術振興会特別研究員PD)と稲岡大志さん(神戸大学)です。
私が高等教育の観点から、笠木さんには海外での事例報告を、稲岡さんには哲学史の観点からそれぞれお話ししました。各報告タイトルは以下の通りです。

成瀬尚志「高等教育における哲学教育の位置づけ」
笠木雅史「哲学教育の現状と課題:海外の視点から」
稲岡大志「哲学史教育がすべきこと・すべきでないこととできること・できないこと」

そのときの報告書を作成しましたので公開します。

応用哲学会WS「受講する価値のある哲学の授業とはどのようなものか?―哲学教育の意義を考える」報告書PDF

現在、日本学術会議哲学委員会が作成した「大学教育の分野別質保証のための教育課程編成上の参照基準 哲学分野」の原案が日本哲学会のHPで公開されています。これは哲学における大学教育がいかなる能力を保証するものであるかを示す「質保証」基準の原案です。
日本哲学会の会員に対して7月末までこの「哲学分野の参照基準」に対する意見の募集が行なわれています。

日本哲学会HP

この参照基準についての意見募集にあたって、今回のこの報告書が少しでもみなさんの参考になればと思います。

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